はじめに
古代から現代までの東海道(道路)の歴史について、6回に分けて解説します。
日本書紀に登場する「四道」から現代の「新東名高速道路」まで、東海道は常に日本を代表する幹線道路であり続けています。
第6回は、各時代の東海道のまとめです。
古代から現代までの各時代で、日本を代表する街道を挙げると、必ず東海道が入ってきます。
各時代の幹線道路
日本書紀の四道、古代律令制の七道、江戸時代の五街道を一覧表にしました。
四道 | 七道 | 五街道 | |
北陸道 | ○ | ○ | |
東海道 | ○ | ○ | ○ |
西道 | ○ | ||
丹波道 | ○ | ||
東山道 | ○ | ||
山陰道 | ○ | ||
山陽道 | ○ | ||
南海道 | ○ | ||
西海道 | ○ | ||
中山道 | ○ | ||
日光道中 | ○ | ||
奥州道中 | ○ | ||
甲州道中 | ○ |
東海道のみが四道、七道、五街道のすべてに存在しています。
(西道を山陽道の一部、丹波道を山陰道の一部、中山道を東山道の変形と考えることもできますが、いずれにしても四道、七道、五街道のすべてに存在する街道は、東海道しかありません)
また、中世の京鎌倉往還、近代の明治国道1号、2号、大正国道1号、2号、現代の一般国道1号、東名高速道路、新東名高速道路も日本の東西をつなぐ最重要幹線道路としての地位を築いてきました。
このように、東海道が日本書紀から現代の高速道路まで日本を代表する幹線道路であり続けたことは、日本史の中で、もっと評価されてもよいのではないでしょうか?
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